和歌山県太地町のグルメ・観光体験談
捕鯨の街・イルカの漁師のいる街、として有名なこの土地ですが、名物はそれだけではありません。土地の者ならではのお話ををしてみたいと思います。
創造以上のやわらかさ!病みつきになる味のやわやわ「てつめん餅」

和歌山県太地町、といえば「くじら」です。町内にあるくじら博物館は週末はいつも県外の観光客でいっぱいです。おそらくここだけ寄ってすぐに太地から他に行ってしまう方がほとんどだと思います。
そんな皆さんに太地から出る前にぜひとも寄ってほしいお店があります。その名も観光地名称「てつめん餅」というお菓子屋さんです。売っている商品は、白いおもちの生地に口どけの良いこしあんを包んだものとヨモギ餅に同じくこしあんを包んだものの2点です。
2点だけ?と思うかもしれませんが期待は裏切りません!まず持つだけでそのおもちの柔らかさにうっとりします。そして口に入れると…さらに驚きの柔らかさです!噛んで食べるというより飲む、という方が近いかもしれません。わりと大きめサイズなのですがきっとぺろりと食べてしまうこと間違いなしです。
都会の喧騒を忘れられる静かな場所で家族で釣りを楽しんでみて

くじら博物館から車で数分のところに太地港があります。くじら博物館の近くで釣りを楽しむ人も多いですがそこは本格的に釣りを楽しむ場所です。
家族でのんびり心地よい風に吹かれながら釣りを楽しみたい、という方には観光地名称太地港がお勧めです。好きな所に車をとめて好きなところで釣りができます。私の経験上それほどバンバン釣れるわけではありませんが、とにかく気持ちがよいです。(うまくいけばアオリイカやあじなどが釣れます)
水がとてもきれいなので南ならではの色鮮やかな熱帯魚がたくさん泳いでいます。大きなフグもたくさん(食べられないフグです)いますし、小さな魚の群れがキラキラと光ってそれもキレイです。釣りがそれほど好きではない家族も時間を忘れてゆったりまったり時間を過ごせるはずです。
ここぞ太地の穴場中の穴場!歴史を感じるディープスポット燈明岬

太地港から長い坂を上り中学校の方に進むと観光地名称「燈明岬」という場所があります。最近キレイな標識ができたので本当にここは穴場中の穴場だと思います。
近くに小さな駐車場がありますのでそこに無料で停めることができます。そこから標識通りに細長い石の道を進んでいきます。この先に何があるのだろう…と思っていたら急に景色が開けます。
360度、とまではいきませんが見渡す限り海、海、海です。
見晴らしがよいのでかなり遠くの方まで見ることができます。
それもそのはず、ここは昔、くじらの群れを見張っていた場所だからです。
交代でここから見張りを続けて、くじらの群れを見つけたなら煙をたいて船に知らせたそうです。そんな昔の人の暮らしを感じさせてくれる穴場の岬です。
タイミングが良ければくじらの群れを見られるかも!「梶取崎」
そして木の間から見える海の様々な表情も見ものです。時折大きな岩で釣りをしている人も見えます。どうやってそこまで行ったの?と驚くかもしれませんが渡船で送り迎えしてくれる、ということです。
そんな景色を楽しみながら梶取崎についたならまず灯台をバックに記念写真を撮ってみることをお勧めします。海をバックに左側に大きなヤシの木をいれて撮るとまるでポストカードのような写真が撮れます。
そしてゆっくり海を眺めると…あ!くじら!ということもあるかもしれません。ちなみに私の友人は2回見ましたが地元の私はいまだ見たことがありません。
名前は怖いけれど他ではなかなか見られない絶景スポット「継子なげ」

梶取崎からさらに15分ほど歩く知と観光地名称「継子なげ」という岬があります。一説によるとこの場所から夜な夜な継子を投げ落としたとか…。安心して下さい。そのようなことを思わせるものは全くありません。ごく普通の岬です。
確かにごく普通の岬なのですが、時間の都合がつくならば是非日没の時にここに足を運んでみて下さい。残念ながら太陽が海に沈む景色ではなく、山に沈む景色なのですが、これはこれでいいものがあります。左には海、前には山に沈む夕日です。
今まで何回も見ましたがどれひとつとして同じ夕日はありませんし、何回見ても感動します。
そして、ぜひ夕日が沈んだ後の空をしばらく眺めて下さい。
山に沈んだ後のわずかな光が薄暗くなった空を照らして紫のようなピンクのような何とも言えないグラデーションを作り出してくれます。
みなさん、太地に来た時にはくじら博物館だけでなく太地をぐるりと一周して太地ならではの景色もおみやげに持って帰って下さい。