軽井沢、老舗ホテルでリゾートバイトが就職希望職種を変えるきっかけに
私は現在35歳、専業主婦です。
結婚をきっかけに生まれ育った関東を離れ、関西に引っ越してきました。
過去の正社員としての職歴は、金融機関6年、別の金融機関1年、アパレル業界の営業事務を1年半です。
人生を変えたかもしれないリゾートバイト経験

人と接することが好きだったので、どの職業も自分に合っていたと思っています。
しかし、本来はもっともっと接客に特化した仕事を希望していたのです。
就職活動を本格的に始める前までは。
それには短大時代のあることがきっかけで、私に変化をもたらしました。リゾートバイトです。
学生時代の短期リゾートバイト

物心ついたころから接客業に興味がありました。
当時はまだ珍しくなかったエレベーターガールや、デパートの受付のお姉さん、ホテルウーマンなどにいつかなりたいと思っていました。
短大に入ると、2年しかないのであっというまに就職活動が始まります。
当然、前述の業種に絞っていくわけです。
その中で、ホテルウーマンに憧れを強く抱くようになり、夏休みの短期バイトにホテルでのリゾートバイトを選択しました。
場所は軽井沢の某有名老舗ホテルです。
同じような友人が数人いましたので、みんなで応募しました。
それぞれ指定された仕事場について働きました。
私は入り口付近にあるバルコニーの喫茶店でした。
眺めも良く、土地柄品のある紳士淑女が多く訪れました。
仕事は難しいことは無く、お客様をご案内して注文をとり、飲み物やケーキの準備をしてテーブルに運びお会計をして片づけをする、といういたってシンプルなものでした。
時にはケーキの補充にホテル内を忙しく行ったり来たりすることもありましたが、毎日楽しく仕事をしていました。
そんなある日、私はミスを犯してしまいました。
失態から学んだこと

友人とも仲良く、環境も良く、時給も非常に良く、とにかく毎日楽しかった軽井沢でのリゾートバイトでした。
ですが、少し慣れてきて緊張も解けてきた頃に致命的な事をしてしまいました。
その日もいつもと変わらず開店準備をして一時間ほど業務をこなしていました。
白髪の男性一名と綺麗な50代くらいの女性二名がご来店され、席へ案内し、しばらくしてから注文を受けました。
皆様ケーキセットで、男性はアイスコーヒー、女性二人はアイスティーでした。
早速準備をして飲み物を先に席にお持ちした時、やってしまいました。
男性の素敵な高そうなピカピカのスーツに、アイスコーヒーをぶっかけてしまったのです。
しかもコップに入っていたすべての量を。血の気が引きました。
男性の顔がどんどん険しくなり、女性たちはあっけにとられ、その直後罵声を浴びせられました。
もちろん謝りましたが、きちんとした謝り方が出来ていたかはわかりません。
謝罪なんてまだまだ経験値がなかったのです。

騒ぎを聞きつけた総支配人がどこからともなく飛んできてくださり、心からの謝罪をしてくれました。
お客様にはホテルでのクリーニングとその間のお部屋の確保、その他にも色々とサービスしたようです。
その事件を起こしてから、ホテルに就職したらレストランや喫茶店に配属になったらどうしようというのが不安になってしまったのです。
そして、接客業でも飲食にかかわる仕事がある業種は辞めようと決めました。
私にとってホテルへの就職は昔からの憧れのようなものでした。
でも、リゾートバイトの経験のなかで、自分に合う仕事はなんだろうと考えるようになり、そこから、就活のヒントを得たのです。